転職相談に乗っていると、時々、以下のような話をお聞きします。
「この職種は経験はありますが、自分には向いてなかったんです・・。」
「前の会社でうまくいかなかったので、その仕事は自信がありません・・。」
過去の経験からこのような気持ちになるのは、とても自然なことだと思います。これまでの経験をもとに、次の選択を考えるのは当然ですから。
ただ一方で、「過去の捉え方」によって、自分の可能性を知らないうちに狭めてしまっているかもしれません。
■本当に「自分に向いていなかった」のでしょうか?
例えば、これまで携わった仕事でうまくいかなかった理由ですが、それは本当に「あなたの能力や適性」の問題だったのでしょうか?
もしかすると、あなたの問題ではなく、以下のように職場に要因があったのかもしれません。
・業務量が多すぎて、一人ひとりの負担が大きすぎた
・教育体制が整っておらず、十分に力を発揮できなかった
・職場の環境や人間関係が合っていなかった
つまり、「うまくいかなかった=自分に向いていない」とは限らないのです。
■選択肢を狭めてしまう「思い込み」
「自分には無理」「向いていない」と決めてしまうと、選べる仕事の幅はどんどん狭くなってしまいます。
そしてそれは同時に、あなたの可能性まで狭めてしまうことにも繋がります。
本当は、環境が変われば力を発揮できるかもしれないのに、そのチャンス自体を手放してしまうのは、とてももったいないことだと思います。
■少しだけ、振り返り方を変えてみる
もし、過去にチャレンジした仕事で「うまくいかなかった」と感じているなら、以下の視点で振り返ってみませんか?
・なぜうまくいかなかったのか?
・どういう部分が自分には無理だと感じたのか?
・今なら違うやり方ができるだろうか?
このように、「うまくいかなかった」という考えで終わらせるのではなく、整理してみることで、「もう一度やってみてもいいかも!」と思えることもあります。
■「出来事」ではなく「捉え方」が未来を変える
心理学者の アルバート・エリス は、「人は出来事そのものではなく、その受け取り方によって感情や行動が変わる」と考えました。
同じ経験でも「やっぱり自分には無理だった」と考えるのか「環境が合わなかっただけかもしれない」と考えるのか、この違いだけで、次の一歩は大きく変わります。
■最後に
過去の経験は大切ですが、それは「可能性を決めるもの」ではなく、「次の選択に活かすヒント」となり得ます。もし、過去の経験から「無理だった」と感じている仕事があるなら、一度だけでもいいので、違う角度から見直してみませんか?その先に、これまで気づかなかった可能性が見えてくるかもしれません。
キャリア支援アドバイザー
飯原美保
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